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脱北、逃避行
野口孝行〔著〕  
文春文庫
850円+税
2013年10月10日発行

 明園飯店を出てから約四〇分、車はようやく速度を落とし始める。右手の電柱を見ると、「南地看守所」という文字がペイントされている。舗装されていない細い路地を右折し、ゆっくり進む。路地の両側には、質素な造りの平屋が点在し、合間には街路樹が植わっていた。公安車両は、路地の突き当りでようやく停車する。こんな真っ暗闇の中の看守所で、これからどのような処遇が待ち受けているのか。不安と恐怖が胸を突き上げた。(「第五章」より)



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